せっかくトレランを始めたらやっぱりレースに出場したいですよね?
でも始めたばっかりだし、
レースに出場するのはまだまだ経験不足
かな〜。
そう、レースと聞くと「走りきれないかも」「他は速い人ばっかりだとはずかしい」と初心者のうちは尻込みしてしまうかもしれません。
安心してください。そう思っている人がレース会場に100人中20人はいますたぶん・・。
レースは思い切って出場してみるとどうと言うことはなく、案外「思ったよりも走れた!」となるもの。
でもいざ出場しようと思ったら
どんなレースを選べばいいのか・・
あまりキツいのは怖い。
そこで今回はトレランレースに初挑戦する時によくある
- どんなレースを選べばいいか
- どうやってレースに申し込めばいいか
- レースに出るのに必要なものは
といった疑問に答える記事です。
この記事を読んでいただければ「初めてもトレランレース参戦と初めての完走を手にできる!」
と思います。
ぜひ最後までご覧ください。
初心者ほど積極的にレースを活用しよう
トレランレースは経験者の舞台と思いがちでしょうが、逆に「初心者ほど積極的にレースに参加すべき」なのです。
なぜならレースは安全に走れる環境が整っているから。
レースの場合
・多くのスタッフもいる
・マーキングなどコースの案内がある
と言う利点があります。
初心者の場合、慣れない山を一人で走るよりもレースのほうが安全に山を走ることができますね。
レースに参加した時コースロストしそうになったら
他のランナーの方にそっちじゃないよと声かけて
もらってコースに戻れました。
普段のトレーニングで山に入る場合は案内板程度はあるものの、レースのように一定距離ごとのマーキングなどは当然ありません。
また、山にもよりますがかなり人気のない山もありますから「山行中そういえば人間には一人もであわんかったな〜」ということも多々あります。
練習の際も初心者の場合は複数人で山に入ることをおすすめします。
怪我や道迷いなどのアクシデントがおきたら
一人ではリカバリーできない危険性がありますからね。
とはいえ、「始めたばっかりで一緒に走る仲間なんていないよ〜」という人が多いと思います。特に男性は・・。
ですのでトレランデビュー自体をレースでと言うのもアリかと。
上記のような利点で慣れない初心者にとっても安全で、何より一緒に走る仲間ができる可能性もありますしね。
初心者ほどレースを積極的に利用してトレラン力を身につけていきましょう。
初心者向けトレランレースのポイント
現在トレランレースには5kmほどの登りだけの速度を競う「バーティカル」という短距離レースから、170km以上の超ロングレースレースまで、多くのレースが存在します。
距離が短い方が楽!と言うわけではないのですが
いきなり超ロングレースはもちろんムリ。そこで
初心者が選ぶべきレースのポイントをまとめてみました。
- 距離は25km以下
- 累積標高は2000m以下
- 山の標高は2000以下
- コース案内のわかりやすや
- 出走者・スタッフの人数
それぞれ解説してみます。
距離は25km以下
最初にエントリーするレースの距離は25km以下がいいでしょう。
山は登りもあれば下りもある不整地。同じ25kmでもロードを走る倍以上の時間がかかります。
山になれていないとダメージや疲労も思った以上。
しかもトレイルの場合バテてしまってもロードのように即離脱ができません。
少なくとも次のエイドステーションまで山中を
自力で進んでいかなければなりませんからね。
動けなくなったら遭難と呼ばれます。
25km以下のレースであれば、ダメージや疲労のリスクも少ないですからまずはこのぐらいのレースから始めて徐々に慣らしていきましょう。
累積標高は2000m以下
累積標高とはそのルートでの「登りの積算値」です。
つまり100m登って50m降りまた100m登った場合の累積標高は
「登り①の100m+登り②の100m=200mとなります。」
降りの50mは積算にはいりませんよ〜。
累積標高が高いほどコースの起伏が激しく、アップダウンが連続すると言うこと。
「つまりしんどいと言うことですね。」
累積標高はレースによってまちまちですが目安として初心者は、
- 累積標高2000m以下
を基準として選んでみてください。
累積2000mでもまあまあしんどいですが・・。
それでもこの累積までなら完走できる確率は高いと思います。しんどい時は
- キツい登りは歩く
- エイドではしっかり補給する
- ランニングではなく早足のハイキングだと考える
など意識してみてください。
山の標高は2000m以下
参加するレースの山の標高もあまり高すぎないものを選んでください。
西日本はそんな高い山自体がありませんが、東日本、特に日本アルプスのある長野県などは2000m級の山はゴロゴロ。
したがってレースも、そういった標高の高い山で開催されるものがあります。
高い山は気持ちいいのですが、標高が上がると
- 気温が思った以上に低い
- 突風レベルの風が吹くことがある
- 山頂付近だけ雨が降っている
などの気候の変化に見舞われることがあります。
夏の2000m級の山の頂上で雨に降られた時は
寒くてヤバいと思った・・。
トレランの場合は登山よりもシンプルで軽い装備しか持っていないので、余計にそういった気候変化の影響をうけやすいですね。
実際に中国のトレランレースで天候が急変し、トップレベルの選手も含めた21人が死亡する事故がありました。
初心者が選ぶ場合
・寒い時期は500m以下の里山で開催されるもの(開催場所も寒冷地以外)
を基準にするのがいいと思います。
とにかく山では「常に気候変化に備えておくこと」が大切です。
コース案内のわかりやすさ
多くのトレランレースではコース上に一定間隔で「マーキング(目印)」をつけてくれます。
多くの場合ビニールテープを見えやすい木の枝
などに結んでコースを見失わないように
してますね。
初心者の時はこの
- マーキングがしっかりしていること
- コーズ上の迷いやすいところにスタッフがいてくれる
などコースロストしにくいレースを選ぶのがおすすめ。
トレランに慣れてくると、ある程度ルートを見極める「勘」も発達してきますが、最初は
「こっちもあっちも道に見える・・。どっちが正解か。」
とコース上で悩むこともしばしば。
コースロストすると体力的にも精神的にも
ダメージ大ですからね。なるべく避けたい。
やはり迷いなくゴールまで走りきれれば次もまた別のレースに挑戦しようという気にもなりますからね。
だいたい25km以下のレースだと初心者の参加を想定していますので、コースのわかりやすさにも気が配られています。
ですのでよっぽどの草レースでない限り心配はすくないですね。
また多くのレースで「試走会」として事前にコースをアテンド付きで走れるイベントもよく行われます。
そういったものに参加してみれば、コースやマーキングのかわりやすさもレース本番前に確認することができるのでぜひ利用してみてください。
参加ランナー・スタッフの人数
距離が25km以下でも、参加ランナーやスタッフの数が極端に少ないレースは、初心者のうちは避けた方が無難でしょう。
いわゆる地元の草レース的なものなど、ある程度「わかっている」人が前提のレースなどは参加人数が絞られていたり、コースマーキングも「自力ででルートファウンディングしてね」と言わんばかりに少なかったりします。
したがって
- コースロストする確率も高く
- 参加ランナーが少ないので山中で独走状態になるので
完全に道迷いしてしまうと
自力で戻れなくなることも想定されるので
参加する前にレースの趣旨をよく確認しましょう。
トレランレースのエントリー方法
トレランレースに出てみたいけどレースを探したり
レースにエントリーするにはどうすればいいの?
トレランレースのエントリーは基本的にwebで行われます。レースの検索も同じく。
代表的なものに「ランネット」と「スポーツエントリー」があります。
日本最大級の走る仲間のポータルランニングサイトとしてランナーであれば一度は目にしたことがあるであろうサイト。
フルマラソン、ウルトラマラソン、トレイルランニングと多岐にわたって「走る」大会の情報が手に入ります。
県別・ジャンル別で検索がかけられますので、お目当てのレースが見つかりやすいのも魅力。
スポーツエントリー
ランニングのみでなく、テニスやサイクリングなど多彩なスポーツイベントにエントリーできるサイト。
ただやはり、ランニング関連が圧倒的最多。マラソンからトレランまで豊富な情報あり。
初心者におすすめのレース
私が中国地方在住なので、近隣のレースが主です。
広島県・三原市で開催されるトレイルレース。美しい里山あり、ロード、林道ありのコースは距離22km・累積標高800mと初心者でも参加しやすい設定。
ただ走りやすいだけに、上位を狙う選手には走り続ける宿命がつきまとうキツいレースに。
多くの有名選手を輩出した登竜門的レース。
岡山県北標高1200mクラスの那岐山系を駆け抜けるトレイルレース。
57kmの「チャレンジコース」と32kmの「ミドルコース」の二つを設定。アップダウンが激しく累積標高はきつめのまさしく「タフ」なコースですが、稜線の景色は最高でまさに天空の道。
32kmのミドルコースはしっかり準備すれば初心者でも完走可能です。是非天空の道を疾走してみてください。
四国中央市「霧の森」をメイン会場に開催される 距離5400m 累積840mを一気に駆け上る、登りだけのバーティカルレース。
距離も短く、登りだけなので初心者でも怪我のリスクが少なく参加しやすいレース。ただ短いだけに相当しんどいですが(笑)
山頂ゴールは達成感と素晴らしき景色がご褒美。
JSA(日本スカイランニング協会公認レース)
必要装備について
トレランレースに出るために
どんな装備を揃えたらいいんですか?
トレランレースに参加するためには、山を走れる装備が必要です。
- トレランシューズ
- トレラン用ザック
- ランニングパンツと速乾性のあるスポーツ用Tシャツ
上記あたりは山を走る上で必ず必要。
そのほかにもレースにはレースごとに
「必携品」が設定されている場合が
ほとんどです。
下記は必携品の一例。
1ℓ程度の水分や、ジェルなどの行動食はことさら「必携」と言われなくても準備するでしょう。
多くのレースで必携品に指定されるもので
注意してほしいものが
- エマージェンシーシート
- ホイッスル
- レインウエア
- ファーストエイドキット
この辺りはついつい忘れがちなので、注意してください。
どちらにしてもレースに参加する場合は必携品リストのチェックを必ず行いましょう。
慣れてくると逆に必携品リスト
のチェックを怠って何か忘れた!
と言う事態になりがちなので
初心忘るべからずですね。
事項ではレースに参加するために必要なトレランアイテムや必携品を紹介しておきます。
足らずがあったり、そもそもトレラン用のギアを持っていないという方はご利用ください。
レースに必要なトレランアイテムと必携品紹介
ベストタイプで「背負う」というより「着る」と言う表現がぴったりのフィット感抜群のザック。
フィットすることで「揺れたり」「ズレたり」しにくいので、走行中のストレスや疲労を軽減してくれます。
6Lの容量は汎用性が高く、10km〜50kmぐらいのレースまで幅広く適応できます。もちろん普段のトレーニングにも。
まずはこの一着で大概のことはこなせます。
まるでウインドシェルの様な軽さの中に高い防水性と透湿性を備えたレインウエア。
ドローコードなどを省き必要最小限に機能を絞ることで軽量化。
シルエットも体に沿うようにデザインされていて、風によるバタつきも最小限。走行中のストレスも少なくすみます。
また、クリアカラーのタイプはレースの際ゼッケンが透けて見えるので、レース中の急な雨でも気にせずそのままはおれます。
デザイン性も高いのでレインとしてのみではなくウインドシェル代わりにも積極的に使いたいアイテム。
薄型でスタイリッシュなソフトフラスク。
薄型はまた機能的にも、チェストポケットに収納しやすいフォルムです。
フラスクの底が平らに設計されていて、地面に置いても比較的安定しやすいのも何気に便利。
水補充の際に重宝します。
使い勝手も良く、ノースフェイスらしいカッコ良さは、「モノ」としての魅力も溢れるフラスク。
もう一つ、吸水用ギアの紹介。先のソフトフラスクはザックの胸ポケットに装着して使用しますがこちらのハイドレーションは、ザックに収納して使用します。
給水は本体から伸びているチューブから。背中に背負って使用するので、ソフトフラスクに比べ安定性が良好。
初心者にhがハイドレーションのほうが使いやすく感じるかも。登山にも使えるので持っていて損はないアイテム。トレランザックは大体ハイドレーション使用に対応しています。
先に紹介したTR6ももちろん対応。
一人用の避難用ブランケット。薄く頑丈な「ヒートシート」素材は体温の90%を反射して体温を保持。緊急時の生命を守ります。
折り畳めば非常にコンパクト。トレランレースの必携品には必ずといっていいほど登場しますので持っておきましょう。
まとめ
最初にトレランレースにエントリーする時は不安で緊張するもの。
「山道を20km以上走るなんて自分にできるんだろうか・・。」
と誰もが思います。ただ実際走ってみれば案外走れることに気づくでしょう。そしてその爽快感や達成感で皆トレランの虜になっていきます。
この記事があなたのトレランレース参加への背中を押す手助けになれば幸いです。
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