【走りながら飲む!】ハイドレーションパックの使い方や選び方まとめ

トレラン

トレランや登山のような動きの激しいスポーツでは、こまめな水分補給が必要不可欠。

でもいちいち「ザックを下ろして、ボトルを取り出し・・」って面倒ですよね。

ハイカー
ハイカー

私もザックを下ろすのが面倒くさくなって

つい水分補給を怠りがちになってしまいます。

ハッシー
ハッシー

我慢しすぎて脱水気味

になってしまったり・・。

そんな悩みを解決してくれるアイテムが「背負う給水ボトル・ハイドレーション」

その名の通り、ザックに収納したままチューブからこまめな水分補給が可能。いちいち足を止めて水を飲む煩わしさからあなたを解放してくれます。

今回はそんな「背負うボトル・ハイドレーション」についての記事です。この記事を読んでいただければ、「ハイドレーションの特徴や使い方」「メリット・デメリット」について理解してもらえます。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • トレラン初心者はボトルタイプよりハイドレーションが使いやすい
  • ザックはハイドレーション対応のものを選ぶ
  • トレランにも登山にも使えるのでお得
  • 動きながら飲めるので手間いらず

ハイドレーションパックとは

ハイドレーションパックとは、複数層にラミネートされたフィルム状のビニール素材で丈夫に作られたソフトボトル。

本体をザックの中に装着し「背負って使用する」もの。

その本体に吸引チューブが取り付けられて、行動しながらこまめな水分補給を可能にした便利なギアです。

もともと、長距離自転車競技の給水に、輸血用のバッグを利用したのをヒントにアメリカキャメルバック社が開発したもの。

以来、自転車だけでなく、トレイルランニングや登山など、動きながら給水するスポーツで使用されるようになり、今ではすっかり定番の給水アイテムになっています。

はっしー
はっしー

トレランや自転車競技など、いかにロスを減らすかが大事な

競技では、給水・補給でなるべく止まらないで良いよう、さまざまな

工夫がなされてきました。

ハイドレーションもまさにその賜物ですね。

ハイドレーションパックの使用方法

それでは、具体的なハイドレーションの使用方法を解説していきます。

  • 装着例
  • 飲み方
  • 空気を抜いておく

の三つの観点から。

装着例

まず、ハイドレーションパックを左の画像のようにザックのハイドレーション用ポケットに収納します。次に右の画像のようにチューブを専用のホールから外に出しておきます。

はっしー
はっしー

ハイドレーション対応のザックには「チューブを出しておくホール」が必ずありますよ。

これで準備OK。サックを背負ってみます。

このザックの場合チューブを固定するのに、最下段のチェストベルトを利用。

飲まない時はこの状態で走ります。

飲み方

ハイドレーションパックから水を飲むのは「ザックを背負ったまま」行います。

左の画像はチューブの先端。軽く噛むことによって弁が開く仕組みになっています。開いた状態で吸ってもらうと水がチューブを伝って飲むことが可能。

チューブの先端には「ロック機能」が付いている場合が多く、飲まない時はロックしておくことによって水漏れを防止できます。

最初に空気を抜いておく

ハイドレーション内に空気が入っていると、中で水が暴れて「ジャボ・ジャボ」とうるさいです。こういう音って気になりますよね。

さらに水が暴れるとバランスも悪い。

したがって最初に空気を抜いておくのをお勧めします。

まず左の画層のようにパックを逆さまにします。その状態でチューブを加えて水が少し口に入ってくるまで吸ってください。

そうすると内部の余分な空気が抜けてその部分が萎みます。

向きを戻しても右の画像のように空気が抜けた状態のまま。これで「ジャボ・ジャボ」音に悩まされずに済みます。

ハイドレーションパックのメリット・デメリット

ハッシー
ハッシー

ハイドレーションパックのメリットは以下の3点。

・ザックを下さずにこまめな給水が可能
・背中に背負うためバランスが良い(前面に装着するボトルに比べ)
・中身がない時は軽く・コンパクトに畳んで持ち運べる

ハッシー
ハッシー

ザック前面のチェストポケットに装着するタイプのボトルは前に重心があるので、

背面に重心のあるハイドレーションにバランス感では軍配が上がります。

ハイドレーションパックのデメリットは以下の3点。

・ザックに収納しているので水の残量が確認しにくい
・ザックの荷室の容量を食うので収納できる荷物の量が減ってしまう
・途中で補充する際ザックから取り出さなければならないので手間がかかる

ハッシー
ハッシー

ハイドレーションはザックに収納して使うので水の残量がわかりにくいのが

ネック。気がついたら全部飲み干してしまっていたなんてことも。

慣れれば重さでわかるようにはなります。

あとレースのときエイドで水を補充する際はボトルに比べ少々時間ロスになってしまう

のが悩ましいところ。

冬山(雪山)では使用は難しい

冬季登山、雪がつくような山では原則ハイドレーションパックの使用は難しいです。

慣れるとハイドレーションは便利なので、いつでも使いたいと考えますよね。

しかし雪山では、外気温が0度を下回ります。したがって少なくとも「ザックの外の水分は凍り」ます。

ハイドレーションはチューブが外に出ていますので、チューブ内に残っている水分はすぐに凍ってしまう。

そうなるといくら吸っても水を吸い出すことができません。

チューブごとザックにしまっておけば凍ることはないでしょうが、それではわざわざザックを下ろして給水することになるので、普通のボトルの方が扱いやすく本末転倒。

雪山ではハイドレーションの使用は諦めた方が賢明でしょう

ハイドレーションパックのお手入れ・洗い方

ハイドレーションパックは使用したら必ず洗うようにしてください。きちんと手入れすることで、長く使うことができます。

中身は水しか入れない場合は、水洗いのみでも大丈夫です。

スポーツドリンクなどを入れて使用する場合は、糖分が残りますので中性洗剤などでしっかりと中を洗いましょう。

補給口から手が入らずスポンジが届きにくい場所は、使い古しの歯ブラシ

が便利ですよ。隅の方まで洗えます。

夏場など、湿気の多い季節にはどうしても乾燥が追いつかず「カビ」が内部についてしまう場合があります。

そういった場合は右の画像のように、「ハイター」などを水で薄めたものにつけ置きすればきれいになります。

ただ濯ぎは入念に行なってください。中に「ハイター」が残った状態で次に使用するとハイターを飲み込んでしまう危険がありますので。

きれいに洗うことも大切ですが、もっと重要なのは「よく乾かす」こと。

乾燥が不十分だと、ハイドレーション内部にカビが発生したり、不快な匂いが残たりします。

次回いざ使おうとした時にそんな状態ではとても使う気にはなれませんよね。

せっかくのトレランの予定をキャンセルなんてことにならないように手入れは怠らないようにしましょう。

ハイドレーションパックは形状がどうしても風通しが悪いので、画像のようにキッチンペーパーなどを入れておくと乾きやすかったりします。

また、何か突っ張るものを入れて風通しを良くするのもいいですね。

ハイドレーションのモデルによっては、乾かしやすいよう本体に中を広げる機能が付属しているものもあります。

ハイドレーションのチューブもよく水を通して洗ってください。カビなどが発生した場合は本体と同じく「ハイター」などにつけて洗いましょう。

チューブはその構造上、乾かすのがなかなか大変。細いワイヤーなどを買ってきてキッチンペーパーをつけて中を通すといったやり方もありますが、なかなか面倒。

なるべく手間をかけずにやる場合は、自宅の庭やベランダなどで「ブンブン振り回して」ください。遠心力で水分を吹き飛ばします。

こうやっておけば結構何気に乾いてくれますのでお勧めです。

ギアを長く使うためにはお手入れはとても大切。疲れていても面倒くさがらずやっておきましょうね。

ハイドレーションパックの選び方

ハイドレーションパックを選ぶ際に気をつけたいことはどんなことでしょうか。

2点ポイントを挙げて解説します。

容量

ハイドレーションパックの容量は1L〜3Lのものが主流です。それぞれ

  • トレランには1L〜1.5L
  • 登山には2L〜3L

がおすすめです。

そもそもトレランザックは軽量でコンパクトなので、3Lのハイドレーションはもともと装備できない場合が多いです。

それに水は重量がありますので3Lもあると快適に走れません。

1L〜1.5であれば、ハイドレーションを背負ってもまだ他の荷物も収納可能です。バランスも良い。

トレランでの使用をメインに考えているのであれば、この容量がいいでしょう。

登山で使用する場合、「どれぐらい歩くか」「どの程度のレベルの山に行くか」によっておすすめの容量は変わってきますが、個人的には2Lが汎用性が高く便利かと。

2Lは日帰り登山、25L〜30Lのザックで使用する場合でも嵩張りすぎず、尚且つ十分な量の水分を持ち歩くことができます。

登山の場合はトレランと違って「山飯」

など調理を楽しむことも多いので、水分は

多めにもっておきたいですからね。

北アルプスなど高度な山域での「長期間・長距離の縦走登山」などであれば、3Lは心強い容量でしょう。

ただそのような登山は、ザックの要領も60Lを超えることもあり、水分以外の荷物も多い。水は重量があるのでそこに3Lの水分はかなり負担にはなります。

コースや体力によって使用する容量を選ぶのがいいと思います。

価格帯

ハイドレーションの適正な価格帯についてですが、高いものでは一万円ぐらいするものから、ネットで安いものだと1900円ぐらいのものまであります。

ただ、安いものはやはりそれなりの品質で、水漏れや破れなどのトラブルが発生しやすいと思います。

おすすめの価格帯としては5千円〜7千円ぐらい、「登山や・トレラン用品メーカー」の品を選んでもらえればトラブルの心配も少ないでしょう。

ハイドレーションパック「総評」

ここまで「使い方」や「メリット・デメリット」など様々な観点からハイドレーションパックを考えてきました。

「雪山では使用できない」「補充が面倒」などデメリットもありますが、なんといっても「ザックを下さず簡単水分補給」できるのが最大の魅力ですね。

ザックの前部に装着して使用するフラスク系よりも、チューブから飲むハイドレーションの方が「動きながら飲む」という面でも圧倒的に飲みやすいです。

トレラン用ザックのようにフラスクを装着するポケットがない「登山用ザック」もハイドレーションはほとんどのザックが対応しています。

トレランのみでなく登山・ハイキングにも使えるのでお得感もありますね。

「飲みやすさ」「バランスの良さ」「汎用性」から経験者はもちろん、初心者にこそおすすめできるギアだと思います。

おすすめのハイドレーションパック

おすすめのハイドレーションパックをいくつか紹介しておきます。

キャメルバック:リザーバーブルー

ハイドレーションパックの草分け、「キャメルバック」のアイテム。

特徴は、

  • 軽く吸うだけで飲める飲みやすさ。
  • 飲み口のロック機能が水漏れを防止して移動中も安心。
  • チューブを取り外せるので洗いやすい。
  • ハイドロガードテクノロジーが内部のバクテリア増殖を抑制。衛生面でも安心。

注意点としては

・チューブの飲み口はワンタッチの取り外しができないところ。

・補給口の蓋を閉める時気をつけないと斜めにしまって水漏れすることがある。

ただ、補給口は広くて、水の補充はとてもやりやすいですね。

プラティパス:リザーバー

トレランのみでなく、アウトドアシーンでお馴染みのプラティパスのリザーバー。

特徴、メリットは

・大きく開く補給口は水分補充に便利
・チューブを取り外し可能はもちろん、飲み口も取り外せるので洗いやすさ抜群
・飲み口ロック機能付きで水漏れの心配もなし
・水の流れを計算し飲みやすさも良

デメリットは少々価格が高めのところ。

サロモン:ハイドレーションパック

トレラン・登山用で数多くのギアを展開するサロモンのハイドレーションパック。

特徴・メリットは

  • 補充しやすい大口径の補給口
  • 取り外し可能なチューブは洗う時に便利
  • スマートな形状はザックに収まりやすい

値段も比較的お手頃。買いやすい品です。

ドイター:ハイドレーションパック

登山用ザックでお馴染みのドイターのハイドレーションパック。

特徴、メリットは

  • 補充しやすい補給口
  • 取り外し可能なチューブで洗う時便利

2Lモデルなので、トレランザックの場合装着できない

場合も。登山には使いやすい容量ですね。

オスプレー:ハイドレーションパックLT

登山用ザックなども手がけるオスプレーのハイドレーション。

特徴・メリットは

  • V字型の溶着バッフルが水分の余計な移動を抑えブレや音などのストレスを緩和
  • 匂いがつきにくい素材MPEを使用しゴム臭さも少ない
  • チューブ取り外し可能で洗いやすさも抜群

個人的には、水が中で余計に移動しないというのは大きな魅力だと

思いますね。

まとめ

トレランや登山をより快適にしてくれるハイドレーションパック。

動きながら飲めるメリットはトレランならばタイムの短縮にもつながります。登山でも重いザックを頻繁に背負い直す面倒も解消してくれますね。

ぜひハイドレーションパックを活用してあなたの山ライフを充実させてください。




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